気が付くと、そこは一面の花畑だった。
季節の境目がないように咲き誇る花たち。
ふと何かに手が触れ、その方向を見るとタナハシがいた。
こっちこっち、と言うように手を引かれ、花畑の中を走る。
風が冷たくて心地いい。花の香りが漂ってきて、とてもいい匂いがする。
小鳥や蝶々が飛んでいて、遠くには蜜蜂も飛んでいるみたいだ。
とても綺麗な場所。こんなところが近くにあったんだ、なんて思いながらふと気付く。家の近くにこんなに広々とした花畑はないし、どう考えても近所ではない。
そんな場所をタナハシに手を引かれながらずっとずっと進んで行く。
ところで、ここはどこ。どこに向かっているの。タナハシ、まって。
「まってタナハシ、どこいくの」
『どこって、どこだとおもう?』
その瞬間、辺り一面の花畑が消えた。
白い小さな部屋に俺とタナハシだけがいて、目の前には扉が二つ並んでいる。
木目調のなんの変哲もない扉が二つだけ。他には何もない。窓も、机も、椅子も、なにもない。
『このふたつの扉の片方にはいいゆめが、もう片方にはわるいゆめがいるよ。
よく考えて、どっちに進むか決めてね。いつまでも待ってるから。
正解は扉が教えてくれるよ』
「扉が、教えてくれる」
タナハシは扉が教えてくれると言っているが、扉が喋るのだろうか。
ものは試しだ、扉に話し掛けてみる。
「扉さーん」
勿論扉はうんともすんとも言わず、無反応のままで、それはそうかと思い直した。普通に考えて、扉は喋らない。
段々とこれが夢であることが分かってきた。明らかに現実世界ではない。夢の中で夢を視ていると気付くことはなんと云うんだったか、起きたら調べてみよう。
それにしても、喋らないのならばどう教えてくれるのだろう。
扉の近くまで行き、観察してみてもただの扉で、特筆すべきことは何もない。
なんとなく左側の扉に触れると一気に声が入って来た。
あんたが居なけりゃ私はきっと幸せになれた
向こうへ行きなさい顔も見たくないって言ったでしょう
「っっっ!!!!!!」
反射的に扉に触れた手を引っ込めた。
これは、お母さん、の、声だ。
一気に湧き上がってくる嫌悪感となんとも言えない不快感。
驚くほど心臓の音がよく聞こえる。動悸が止まらない。自然と呼吸が荒くなる。
気持ち悪い。
夢なのにこんなにも気持ち悪いなんて。
いや、そもそも本当に夢なのか。夢と現実の違いも分からないのか。
必死に落ち着こうとするが、そう思い通りにはいかない。
近くにいたタナハシを抱き締めて離せない。
タナハシを抱き締めてから、どれくらい時間が経ったのか分からない。この部屋には時計がないし、そもそも夢の中のはずなのに、体感時間がすごく長い気がする。でも実際どうなのか分からない。分からないことだらけだ。
この扉がもしわるいゆめの扉なら、もう片方はいいゆめの扉なのかもしれない。
でももう片方の扉がこれ以上にわるいゆめの扉だったら。
でも、これ以上にわるいゆめなんてあるだろうか。
あるとしたら、くまが、棚橋が、
「俺の前から、いなくなる、とか………」
自分で考えてから酷く怖ろしくなった。
そんなときが来ないとは限らない、そんな、そんなときが。
恐る恐る右側の扉に手を添えると、聞き馴染みのある声が聞こえた。
何だっていいんだ世話役でも守護霊でもスタンドでも
俺はお前専属くまだから
だからもう難しいこと全部保留にしよう
一生単位で俺と一緒にいてよ
「一生単位で、一緒に」
何故だかわからないけど、涙が出てきた。こんなにも棚橋の声で安心する。そうか、安心したから、涙が出たんだ。ほっとしたから、棚橋の声を聞いて。
どっちを選ぶかなんて考えるまでもない。
この扉を開ける。
『開ける扉は決まった?』
俺に抱き締められてたはずのタナハシが足元で聞いてくる。
いつの間にか、俺の腕の中にタナハシは居なかった。
「決まったよ。棚橋がいるから、俺は『しあわせ』を感じてる」
タナハシ、一緒においで。
今度は俺からタナハシの手を取って、迷うことなく目の前の扉を開けた。
扉を開けると、そこは一面の花畑でさっきも見た光景だった。
さっきと違うところは、テーブルと椅子があって棚橋がいることだ。
「国東、ちょうど出来たところだよ」
棚橋がにこりと笑って持っていたお皿をテーブルの上に置いた。
タナハシに引っ張られながら棚橋の元へ行き、椅子を勧められた。
目の前にあるのは、出来上がったばかりのホットケーキ。
「ホット、ケーキ…」
そう呟くと、棚橋はまた笑った。
「一緒に食べよ」
目の前にはホットケーキで、バターもメープルシロップも蜂蜜もなんでも選び放題で、隣には棚橋とタナハシがいて、辺り一面はお花畑で。
棚橋が笑ってる。
「棚橋、俺ずっと棚橋の傍にいてもいい?」
小さく聞くと、大きく返って来た。
「当たり前だろ」
前髪をかき分けられ、額に温かく柔らかいものが触れた。
「ずっと俺の傍にいてよ」
出来立てのホットケーキの、いい匂いがした。
「…ゆ、め…」
目が覚めると、やけに頭の中がぼーっとした。
なんか、いい夢だった気がする。そんな気がする。
ホットケーキが出てきた気がする。そんな気がする。
よく覚えてないけど。
今日は気候がよくてついうとうととしてしまったようだ。
時計を見ると思ったほど時間は経っていない。
「ホットケーキ食べたくなっちゃったな」
夢に出てきたような気がするけど、出て来てないかもしれない。
でも今なんとなく無性にホットケーキが食べたくなってしまったから。
ホットケーキミックスの買い置きとかあったかな。
この間使ってた気がするし、ないかもしれない。
あったらホットケーキが食べたい。
「ただいま」
キッチンを探していると棚橋が帰って来た。
今日は用事があるって言ってたっけ。もう終わったのかな。
「おかえり」
「なに探してんの?」
「なんか、夢でホットケーキが出て来たから、ホットケーキ食べたくなっちゃって」
「あぁ、この間使い切ったからちょうど買って来たよ」
そう言って、エコバッグからホットケーキミックスが出てきた。
なんと、以心伝心。
「おやつに作ろう」
棚橋が笑ったから。つられて俺も笑った。
「食べたら眠くなるかな」
さっきまで寝てたけど、食べたらまた眠くなりそうだ。
「眠くなったら一緒に寝ればいいよ」
そう言って今度は二人で眠る。
おやすみなさい。いいゆめをみるよ。
*----------*----------*----------*----------*----------*
よるこさんのお宅の「くまコンビ」から。
まず最初に、くまコンビについて、話をさせてください。
私はpixivで「くま依存症」を拝見しただけのただの読者でした。
そのときに「くま依存症」から与えられた衝撃は今でも忘れられません。本当に、忘れられません。
作品の中に確かに存在してる仄暗さや優しさ、衝撃的で何度も読み返したのです。
お話が進むにつれ、うさぎコンビも姿を見せましたし、かわいい双子の妹も姿を見せました。終わってしまうことがとてもさみしく思うくらい、くま依存症が好きでしたし、今も好きです。
私がうさぎコンビを推しているのは、その当時「誰かがうさぎコンビを描いてくださいと言わなければこのまま描かれないまま終わってしまうかもしれない」と感じたからでした。それからうさぎコンビを推すことにし、うさぎコンビを目にする機会も増えました。本当に嬉しいです。
「くま依存症」を好きな人は「くまコンビ」が好きなのが当たり前ですし、私もその一人です。それでもうさぎコンビばかりお願いしたのは、くまコンビと比べての情報量が圧倒的に少なかったからでした。
うさぎコンビが好きです、でも同じくらいくまコンビが好きです。
うさぎコンビは「未来がない」と思っていました。雪風が雪子をやっているまでの間がうさぎコンビで、未来はないのだ、と。だからこそ未来の話でも書くことが出来ましたが、くまコンビは違います。
くまコンビには「未来がある」と思っています。だからこそ、今回、お題を貰ってからプロットと上げるまでに結構悩みました。大筋はすぐ纏まったので、内容というよりは「どこまで描写するか」の一点においてです。
よるこ作品における魅力として私がすごく好きな部分は「不思議さ」にあります。だからこそ、今までうさぎコンビを書いてきたときに大事にしたことは「描写しすぎない」こと、でした。
私がオリジナル作品で書いているように書いてしまうと、うさぎコンビの持っている「不思議さ」が失われてしまうと感じ、段落は使用せず、極端に地の文を少なくし、その分改行を多めにしています。
それを今回も守ろうと思い、書き始めましたが、うさぎコンビには「未来がない」分、未来を想像しながら書くことが出来た反面、くまコンビには「未来がある」ため、よるこさんが開示しているくまコンビの未来と齟齬があってはいけません。くま依存症にある部分を引用し、書き上げてゆく。
結局なところ、書き上げた物に納得がいっているかと言われると、答えに困ってしまいます。今の私が自分の決めた決まりを守って書いたものがこの作品だけれど、でももっと良くする方法があるんじゃないかとか、オリジナルでもなく、版権の二次創作でもなく、創作の二次創作でご本人に読んで頂くことを前提としているからこそ、今回は今まで以上に悩みましたし、迷いました。
今までで一番長い話になったのも私の悩んだ結果というか、迷った結果というか、すっきりと仕上げることが出来なかったところなのかもしれません。
心残りは山程ありますが、今の私ではこれがくまコンビを壊さないように紡いだ精一杯でした。
くま依存症はとても素敵な作品なのです。私のこの作品では何も伝わらないかもしれないけれど、本当に素敵な作品なんです。この作品がくま依存症の評判を下げるなんて痴がましいことは思わないけれど、本当に素敵な作品なんです。それだけは本当に本当で、変わらない事実なんです。
季節の境目がないように咲き誇る花たち。
ふと何かに手が触れ、その方向を見るとタナハシがいた。
こっちこっち、と言うように手を引かれ、花畑の中を走る。
風が冷たくて心地いい。花の香りが漂ってきて、とてもいい匂いがする。
小鳥や蝶々が飛んでいて、遠くには蜜蜂も飛んでいるみたいだ。
とても綺麗な場所。こんなところが近くにあったんだ、なんて思いながらふと気付く。家の近くにこんなに広々とした花畑はないし、どう考えても近所ではない。
そんな場所をタナハシに手を引かれながらずっとずっと進んで行く。
ところで、ここはどこ。どこに向かっているの。タナハシ、まって。
「まってタナハシ、どこいくの」
『どこって、どこだとおもう?』
その瞬間、辺り一面の花畑が消えた。
白い小さな部屋に俺とタナハシだけがいて、目の前には扉が二つ並んでいる。
木目調のなんの変哲もない扉が二つだけ。他には何もない。窓も、机も、椅子も、なにもない。
『このふたつの扉の片方にはいいゆめが、もう片方にはわるいゆめがいるよ。
よく考えて、どっちに進むか決めてね。いつまでも待ってるから。
正解は扉が教えてくれるよ』
「扉が、教えてくれる」
タナハシは扉が教えてくれると言っているが、扉が喋るのだろうか。
ものは試しだ、扉に話し掛けてみる。
「扉さーん」
勿論扉はうんともすんとも言わず、無反応のままで、それはそうかと思い直した。普通に考えて、扉は喋らない。
段々とこれが夢であることが分かってきた。明らかに現実世界ではない。夢の中で夢を視ていると気付くことはなんと云うんだったか、起きたら調べてみよう。
それにしても、喋らないのならばどう教えてくれるのだろう。
扉の近くまで行き、観察してみてもただの扉で、特筆すべきことは何もない。
なんとなく左側の扉に触れると一気に声が入って来た。
あんたが居なけりゃ私はきっと幸せになれた
向こうへ行きなさい顔も見たくないって言ったでしょう
「っっっ!!!!!!」
反射的に扉に触れた手を引っ込めた。
これは、お母さん、の、声だ。
一気に湧き上がってくる嫌悪感となんとも言えない不快感。
驚くほど心臓の音がよく聞こえる。動悸が止まらない。自然と呼吸が荒くなる。
気持ち悪い。
夢なのにこんなにも気持ち悪いなんて。
いや、そもそも本当に夢なのか。夢と現実の違いも分からないのか。
必死に落ち着こうとするが、そう思い通りにはいかない。
近くにいたタナハシを抱き締めて離せない。
タナハシを抱き締めてから、どれくらい時間が経ったのか分からない。この部屋には時計がないし、そもそも夢の中のはずなのに、体感時間がすごく長い気がする。でも実際どうなのか分からない。分からないことだらけだ。
この扉がもしわるいゆめの扉なら、もう片方はいいゆめの扉なのかもしれない。
でももう片方の扉がこれ以上にわるいゆめの扉だったら。
でも、これ以上にわるいゆめなんてあるだろうか。
あるとしたら、くまが、棚橋が、
「俺の前から、いなくなる、とか………」
自分で考えてから酷く怖ろしくなった。
そんなときが来ないとは限らない、そんな、そんなときが。
恐る恐る右側の扉に手を添えると、聞き馴染みのある声が聞こえた。
何だっていいんだ世話役でも守護霊でもスタンドでも
俺はお前専属くまだから
だからもう難しいこと全部保留にしよう
一生単位で俺と一緒にいてよ
「一生単位で、一緒に」
何故だかわからないけど、涙が出てきた。こんなにも棚橋の声で安心する。そうか、安心したから、涙が出たんだ。ほっとしたから、棚橋の声を聞いて。
どっちを選ぶかなんて考えるまでもない。
この扉を開ける。
『開ける扉は決まった?』
俺に抱き締められてたはずのタナハシが足元で聞いてくる。
いつの間にか、俺の腕の中にタナハシは居なかった。
「決まったよ。棚橋がいるから、俺は『しあわせ』を感じてる」
タナハシ、一緒においで。
今度は俺からタナハシの手を取って、迷うことなく目の前の扉を開けた。
扉を開けると、そこは一面の花畑でさっきも見た光景だった。
さっきと違うところは、テーブルと椅子があって棚橋がいることだ。
「国東、ちょうど出来たところだよ」
棚橋がにこりと笑って持っていたお皿をテーブルの上に置いた。
タナハシに引っ張られながら棚橋の元へ行き、椅子を勧められた。
目の前にあるのは、出来上がったばかりのホットケーキ。
「ホット、ケーキ…」
そう呟くと、棚橋はまた笑った。
「一緒に食べよ」
目の前にはホットケーキで、バターもメープルシロップも蜂蜜もなんでも選び放題で、隣には棚橋とタナハシがいて、辺り一面はお花畑で。
棚橋が笑ってる。
「棚橋、俺ずっと棚橋の傍にいてもいい?」
小さく聞くと、大きく返って来た。
「当たり前だろ」
前髪をかき分けられ、額に温かく柔らかいものが触れた。
「ずっと俺の傍にいてよ」
出来立てのホットケーキの、いい匂いがした。
「…ゆ、め…」
目が覚めると、やけに頭の中がぼーっとした。
なんか、いい夢だった気がする。そんな気がする。
ホットケーキが出てきた気がする。そんな気がする。
よく覚えてないけど。
今日は気候がよくてついうとうととしてしまったようだ。
時計を見ると思ったほど時間は経っていない。
「ホットケーキ食べたくなっちゃったな」
夢に出てきたような気がするけど、出て来てないかもしれない。
でも今なんとなく無性にホットケーキが食べたくなってしまったから。
ホットケーキミックスの買い置きとかあったかな。
この間使ってた気がするし、ないかもしれない。
あったらホットケーキが食べたい。
「ただいま」
キッチンを探していると棚橋が帰って来た。
今日は用事があるって言ってたっけ。もう終わったのかな。
「おかえり」
「なに探してんの?」
「なんか、夢でホットケーキが出て来たから、ホットケーキ食べたくなっちゃって」
「あぁ、この間使い切ったからちょうど買って来たよ」
そう言って、エコバッグからホットケーキミックスが出てきた。
なんと、以心伝心。
「おやつに作ろう」
棚橋が笑ったから。つられて俺も笑った。
「食べたら眠くなるかな」
さっきまで寝てたけど、食べたらまた眠くなりそうだ。
「眠くなったら一緒に寝ればいいよ」
そう言って今度は二人で眠る。
おやすみなさい。いいゆめをみるよ。
*----------*----------*----------*----------*----------*
よるこさんのお宅の「くまコンビ」から。
まず最初に、くまコンビについて、話をさせてください。
私はpixivで「くま依存症」を拝見しただけのただの読者でした。
そのときに「くま依存症」から与えられた衝撃は今でも忘れられません。本当に、忘れられません。
作品の中に確かに存在してる仄暗さや優しさ、衝撃的で何度も読み返したのです。
お話が進むにつれ、うさぎコンビも姿を見せましたし、かわいい双子の妹も姿を見せました。終わってしまうことがとてもさみしく思うくらい、くま依存症が好きでしたし、今も好きです。
私がうさぎコンビを推しているのは、その当時「誰かがうさぎコンビを描いてくださいと言わなければこのまま描かれないまま終わってしまうかもしれない」と感じたからでした。それからうさぎコンビを推すことにし、うさぎコンビを目にする機会も増えました。本当に嬉しいです。
「くま依存症」を好きな人は「くまコンビ」が好きなのが当たり前ですし、私もその一人です。それでもうさぎコンビばかりお願いしたのは、くまコンビと比べての情報量が圧倒的に少なかったからでした。
うさぎコンビが好きです、でも同じくらいくまコンビが好きです。
うさぎコンビは「未来がない」と思っていました。雪風が雪子をやっているまでの間がうさぎコンビで、未来はないのだ、と。だからこそ未来の話でも書くことが出来ましたが、くまコンビは違います。
くまコンビには「未来がある」と思っています。だからこそ、今回、お題を貰ってからプロットと上げるまでに結構悩みました。大筋はすぐ纏まったので、内容というよりは「どこまで描写するか」の一点においてです。
よるこ作品における魅力として私がすごく好きな部分は「不思議さ」にあります。だからこそ、今までうさぎコンビを書いてきたときに大事にしたことは「描写しすぎない」こと、でした。
私がオリジナル作品で書いているように書いてしまうと、うさぎコンビの持っている「不思議さ」が失われてしまうと感じ、段落は使用せず、極端に地の文を少なくし、その分改行を多めにしています。
それを今回も守ろうと思い、書き始めましたが、うさぎコンビには「未来がない」分、未来を想像しながら書くことが出来た反面、くまコンビには「未来がある」ため、よるこさんが開示しているくまコンビの未来と齟齬があってはいけません。くま依存症にある部分を引用し、書き上げてゆく。
結局なところ、書き上げた物に納得がいっているかと言われると、答えに困ってしまいます。今の私が自分の決めた決まりを守って書いたものがこの作品だけれど、でももっと良くする方法があるんじゃないかとか、オリジナルでもなく、版権の二次創作でもなく、創作の二次創作でご本人に読んで頂くことを前提としているからこそ、今回は今まで以上に悩みましたし、迷いました。
今までで一番長い話になったのも私の悩んだ結果というか、迷った結果というか、すっきりと仕上げることが出来なかったところなのかもしれません。
心残りは山程ありますが、今の私ではこれがくまコンビを壊さないように紡いだ精一杯でした。
くま依存症はとても素敵な作品なのです。私のこの作品では何も伝わらないかもしれないけれど、本当に素敵な作品なんです。この作品がくま依存症の評判を下げるなんて痴がましいことは思わないけれど、本当に素敵な作品なんです。それだけは本当に本当で、変わらない事実なんです。
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