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2026/04/05 00:47 |
a02---君の僕と僕の君と
「…んっ…。」

あーもう、どうしたらいいんだろう。
こんなの、蛇の生殺しだ。

確かに、泊ればいいと言ったのは自分だし、それ自体に後悔などしていないけれど。
でも、

「ほんとに生殺し気分だ…。」

眼の前には、すやすやと眠るかわいいひと。
一緒に寝ると言ったのは自分だし、
抱きしめて寝ることも、覚悟はしていたはずだ。
なのに、こんなにも動揺してる。

眠れない。
こんな状況で眠れるわけがない。
こんな、状況で。
ほんとに、生殺しだ。

「…じんや…。」

名前を呼ばれ、起こしてしまったかと心配すれば、ただの寝言で。

「寝言か…びびった…。」

寝言であることに驚いていると、更に思いも寄らない寝言が返ってきた。

「じんや…、すき…。」

好き、だなんて、ほんとに、どうしてくれようか、この状況。
泊りに来たのはいいけれど、先に寝てしまったかわいいひとを傍に感じながら、眠れるわけがない。
こんなにも胸が高鳴っているのに。
こんなにも、衝動を抑えているのに。

「だいすき…じんや…。」

あぁもう、ほんとにこいつは。

「心臓に悪い、まじで。」


本当に心臓に悪い。
どうしようもなくなる。
折角保っている理性をぶっ飛ばす気だろうか。

どうしようもなくなり、唇を近付けた。
触れるだけの、優しいキス。
すぐに離れたけど、少しの時間でも分かる唇の柔らかさ。
これ以上一緒に居たら、本当に理性がぶっ飛ぶんじゃないかと思った瞬間、目の前の双眸がゆっくりと開いた。

「じんや…。」

柔らかく笑う。
好きな笑顔だ。

「目が覚めて、じんやがいるのって幸せ。」

あぁ、ほんとに、もう限界なんですけど。
ほんとにほんとに、もう、限界を超えてしまっているんですけど、まじで。

「キス、して?」

…今、なんと言いました?

「おはようのちゅー、してほしいな。」

あぁもうもうもう!
どうなっても知らないからな。
責任持たないぞ。
全部お前が悪い。
俺は悪くない。
そう言い張ってやるからな。

「一回で済むと思うなよ。」

何回もしてやるからな。
ほんとに、限界なんだからな。
全部お前が悪い。
俺は悪くない。
自分のかわいさを嘆け。

俺は悪くない。

そう思いながら、望み通り、目覚めのキスを。


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2017/06/12 20:13 | 創作BL / 秋吉と金橋

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